2012.01.06 (Fri)
鹿児島の金山
そのことを少し紹介します。
789年東大寺の仏像は黄金像であり,室町時代の1351年に建てられた金閣寺(1567年消失1709年再建)も金で塗られています。日本は元々資源大国であり,江戸時代,世界最大の鉱産物輸出国だったそうです。
銀,金,銅を筆頭に樟脳,陶磁器,漆器,煙草,木材,醤油,屏風などが輸出され,日本の鉱産物はヨーロッパの市場を左右していました。
明治政府の富国強兵の成功は豊富な地下資源によるものであり,三井,三菱,住友,日本鉱業,日鉄鉱業はすべて鉱業からスタートしているそうです。
しかし,1980年代には日本から鉱山が消えていったそうです。それは海外からの安い資源,環境問題,困難な仕事内容などに原因があるそうです。
年末年始に
鹿児島県内の金山を訪ねてみました。しかし,入ることはできませんので近くから写真をとるだけでした。また,特に説明文もなく,詳細については調べることができませんでした。ネット上にはいろんな情報があるようですのでそちらも参考にして下さい。
菱刈金山は鹿児島県伊佐市前目にあり,根建教授によると埋蔵量は東洋一,品位は世界一を誇ります。1tの鉱石に70gの金も含まれていたこともあり,現在50g程度含まれるそうです。
詳しくはこの鉱山を所有する住友金属鉱山株式会社のホームページをご覧ください。
→住友金属工業
次は知覧町にある
三井串木野鉱山株式会社赤石鉱山です。ここは金を掘るというよりは銅が目的で,その副産物として金が採れるそうです。露天掘りのために,周囲からは露出した状況が見れます。
明石鉱山よりもさらに南に岩戸鉱山があります。枕崎です。
社名は有限会社宮内赤石鉱業所岩戸鉱山というみたいです。ここもまた露天堀です。
菱刈金山よりさらに北部には大口金山があります。寛永19年(1642年)に発見されて以来,昭和52年(1977年)までの長きにわたり操業(途中中断もあり)していたそうです。最盛期には産金量が年間500kgを超える日本屈指の金山として知られていました。当時従業員も2千人を超えていたそうです。現在はその敷地に大口電子株式会社があります。左下の写真に写る建物のうち上部は金山の施設,下部は大口電子の建物だと思います。
他にもまだ鉱山等がありますが,訪問した際にまた報告したいと思います。
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