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2011.12.23 (Fri)

薩摩藩英国留学生 長沢鼎

現在,鹿児島中央駅には若き薩摩の群像があり,薩摩藩英国留学生の遺徳をたたえるものです。

また,いちき串木野市ではこの留学生が羽島を出港してあと数年で150年を迎えることから薩摩藩英国留学生記念館(仮称)計画があります。完成するのが楽しみです。

さて,羽島を出港した留学生と視察員の19名の中に13歳の少年が含まれていました。それが長沢鼎(本名:磯長彦輔,当時の本籍:鹿児島市荒田53)です。
 
現在,鹿児島国際大学では「鹿児島国際大学考古学ミュージアム特別企画展 薩摩英国留学生 長沢鼎展」が開催されています。(ただし,12月26日までです。26日が最後の一日となります)

長沢鼎展1

私も少しだけ薩摩留学生に興味があり,ぎりぎりで見学しました。その際,国際大学の先生より案内もいただきました。

そこで聴いた話や展示されていた内容,展示会場に用意してあった年表をもとに,私なりに長沢鼎の年齢を追いながらまとめてみました。

13歳
1865年4月17日羽島を出港し,6月21日にはサウサンプトンに入航しました。途中でピラミッドも見学。留学生はロンドンに向かい英語の勉強や工場見学等でしばらく過ごす。
その後,留学生はロンドン大学に入る,長沢は年齢が達していないために,イギリス北部のアバディーンに送られトマス・グラバーマー(龍馬伝でよく出てきました)の実家に寄宿して中学校に通う。
中学校では成績優秀でラテン語・英文法・地理・読解・作文で1位になり,当時,地元新聞にも紹介。
15歳
1867年討幕の密勅が薩長に下ると日本に帰国する。しかし,長澤や森有礼(初代文部大臣)ら6名は渡米し,宗教家のトマス・レイク・ハリスのもとで共同生活を始め,やがて新農園でぶどうの栽培も行われぶどう栽培に情熱を持つ。
16歳
しかし,勉強の進め方の意見の相違で長沢以外の5名は帰国。
19歳
もっとも親しかった森の説得にも応じず,アメリカ永住を決意します。しかし葛藤もありこの頃の日記には「私はそこでとてもつらい思いをしたので涙がとめどなく流れ,ほとんど夜半まで声をあげて泣いた」という文章が見られる。
23歳
ハリスとともにカリフォルニア州サンタローザに移住。
30歳
ワイン醸造所が完成し,レイ・クラーク社が設立。その当時の円形の納屋は現在でも残る。
40歳
宗教家としてのハリスの教えに疑問を持った女権主義者からの糾弾,ハリスはニューヨークに移動し,長沢は土地と醸造所の管理を任される。
45歳~
最初の帰国。このときすでに「ブドウ王として」知れ渡り,メキシコにも農園を作り日本人移住の計画を持っていたことが新聞にも記された。しかし,この計画は実現せず。
しかし,長沢のワイナリーは最盛期にはカリフォルニアを代表するようになり,海外にも輸出され,やがて「カリフォルニアのブドウ王」呼ばれ,地域の人々からも尊敬されるまでになる。
そんな中,肥沃な土地での成功を夢見た日本からの移民が急増したことにより,人権差別や偏見を生みだした。
54歳
ハリスが死去。
日本人の移民制限決議がなされ,排日運動が高まる。
59歳
全ファウンテングローブを所有することになる。
67歳~
禁酒法(1919~1934)により経営に大きな打撃を受ける。
82歳
1934年サンタローザで死去。独身であったために,農場と会社は弁護士等に配分された。

実は長沢鼎が脚光をあびるようになったのは,1983年11月11日訪日中の当時のレーガン大統領が国会にて演説がきっかけだったようです。
展示してあった中にこのように書かれていました。「・・・・・・長沢はカリフォルニアにやってきて学び,滞在し,われわれの生活を豊かにしてくれた。日本とアメリカは,武士からビジネスマンに転身したこの日本人に負うところが大きい。・・・・・」


長沢鼎展を企画された鹿児島国際大学等の関係者の皆様および紹介頂いた鹿児島サンタローザ友好協会事務局長 七枝 氏に感謝します。


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